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小学生向け瞑想セミナー「幸せってなあに?』
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前回の小学生向け瞑想セミナーのテーマは「生まれてきた意味を思い力強く生きる」でした。そこでは波動速読という方法を用いて「生まれてきた目的を思い出して人生に役立てる」という事を瞑想してイメージしました。

参加した全ての子ども達が何らかの記憶を思い出して、絵に描いてくれました。イメージした生まれてくる以前の姿や胎内記憶、そして生まれてきた目的は人それぞれ様々で、「地上を雲の上から覗いていた」、「地球を宇宙から見ていて、黄色い光になって地上に降りてきた」、「雨粒の中に入って空の上から地上に降りてきた」など沢山の興味深い事柄を話してくれました。

中には、「色んな色が沢山見えた」などと色だけの視覚的イメージが出てきた子どももいたり、「お母さんが窓の中に見えて、お母さんを選んできたの。」と自分から母親を選んできたと話してくれた子どももいました。

そして教室の先生方が言うのには、参加した子ども達に共通している気持ちは、「地球を救うために産まれてきた」だそうです。常日頃から子ども達は、環境問題や地球温暖化、そして放射能汚染問題などに強い興味を持っていて、僕が地球や宇宙の話をした時には身を乗り出して聞き入っていました。

この瞑想セミナーに出席した子ども達のその後の変化は著しく、「落ち着きが出た」、「クラスでも真剣になった」、「コンクールで優勝した」などの変化が出てきました。そして参加した子ども達に引っ張られるように、参加していなかった子ども達にも徐々に落ち着きが出てきたようです。

子ども達は言葉でコミュニケーションする以上の事柄を伝える能力があるようで、同じ教室にいて空間を共有しているだけで思いや感覚が繋がるようです。この瞑想は、「イメージ力を高めるための瞑想」というだけでなく「生きる目的を明確にして、人生や地球を変える力がある」と言えるのかも知れません。



そして今回、2014年1月6日、七田チャイルドアカデミー神楽坂教室にて、「第三回 小学生向け瞑想セミナー」をさせていただきました。
お正月気分もまだ冷めやらない中、セミナーには小学1年から6年まで、合計20人程の小学生達が参加しました。

参加した子ども達の内訳は、今まで開催した3回の小学生向けの瞑想セミナーの全てに参加した子ども達が約半数以上で、初めて参加した子ども達が数人でした。初めて参加した子ども達の親御さん達の中には、それまでに参加した子ども達を見て「よく解らないけど何かが変わった」と驚いて、自分の子ども達も是非参加させたいと思って勧めた方もいたようです。

中には、往復4時間もかかる遠いところからやって来た子どももいたり、今は教室に通っていないけれど僕の瞑想セミナーだけには来たいと参加した子どももいました。

1回目の瞑想セミナーのテーマは、「悲しみや苦しみを手放して力強く生きる」、2回目のテーマは「波動速読、何処から生まれて来たの?」、そして3回目の今回のテーマは、「あなたにとって幸せってなあに?」です。

その今回の「幸せって?」というテーマを考えて瞑想していくというのは大人達にも難しい事で、これまでの3回の瞑想セミナーを通してみても一番難しいテーマだったような気がします。

セミナーでは一番始めに「あなたにとって将来の幸せの姿ってなあに?」という問いかけに、子ども達が瞑想して将来の姿をイメージしていきました。その時はひたいにしわを寄せて考えてイメージしようとするけれど、頭の中に浮かんでくる姿はあまりはっきりとしない子ども達が殆どでした。

「どんな答えが正解なんだろう?」「先生の期待している返事は何なのだろう?」僕の問いかけの幸せの姿をイメージするよりも、そんな事柄を思っていたのかも知れないです。子ども達から帰ってくるのは、「良く解らない」という答えが殆どでした。

「幸せっていうのは、人によって、環境によって全く違ってくるもんなんだよ。ほんのささいな事が苦しい時や逆境の中では本当に幸せに感じたりするもんなんだよ。概念的な幸せよりも自分だけの幸せの姿をイメージしてみて。」と説明すると、子ども達の頭は柔軟になってイメージをどんどん膨らましていきました。

そしてセミナーの最後にした瞑想の後に、それぞれの幸せの姿を絵に描いてもらいました。その彼らが描いてくれた絵には、自分にとって本当に自由な幸せな姿を描いてくれました。


魚がゆらゆらとゆったりと泳いでいる姿を描いてくれた子どもがいました。自由な時間と空間を幸せそうに泳いでいる姿には、「こんな幸せな姿もあるんだ」と僕の方こそ驚かされました。

科学者を目指して東大受験をしようとしている子どもは、子どもが二人いて家庭で幸せそうに生活している自分の将来の姿を描きました。「私は科学者になるのが夢なのに、こんな姿が私の幸せなのかしら?」と自分で描いた絵が信じられないようで、その子の発表している姿を見ている僕の方がほっとして暖かい気持ちになりました。

「家族が一緒にソファーの上にいる姿が幸せそうだった。」と、子どもが二人いて両親と一緒に座ってテレビを見ている絵を描いた子どももいました。
「お母さんといるのが幸せ」と、お母さんの絵を描いてくれた子どももいました。


子ども達が描いた「私にとっての幸せな姿」は、本当にそれぞれに違っていて僕の方が驚かされました。個人個人にとって幸せの形というのはそれぞれに違っていていいのだと、子ども達が描いた絵から教えられました。

子ども達が皆の前で、「私にとっての幸せというのは、こうなんです。」と説明している姿は、本当に幸せそうで顔がニコニコとしていて満面の喜び一杯で、見ている皆が幸せな気持ちになりました。

子ども達が描いたそれぞれの幸せの絵というのは、達成したらそれぞれが幸せな気持ちになる事柄で、それはこの世に産まれてきた目的そのもので、もし彼らが絵に描いたような幸せな姿を思い浮かべて生きるなら、きっとそれぞれの幸せな人生を歩む事が出来るのだろうと思うのです。

例えば思い浮かべる幸せの姿が、「何か地球にとって大切な物、人類にとって役に立つような物を発明して皆に喜んでもらう」だったら、その幸せな姿の実現に向けて突き進み、発明王エジソンのような有名な発明家になるかもしれない。「家族と一緒にゆったりと過ごす」が幸せな絵だったら、その人は世界一幸せな家族を創っていくだろう。
「女優になって世界の人達を幸せにする」だったら世界一の女優になるかもしれない。

セミナーに参加した小学生の子ども達は、それぞれの幸せの姿を絵に描き、それぞれの世界一になっていく。そしてセミナーの講師である僕や助手として参加した方々は、子ども達がそれぞれの世界一を目指して進んで行くのを少し心配しながら、それでも自らの意思で選ぶ姿を嬉しく思いながら適度な距離を置いて離れて見守っていく。

僕たちは、「子ども達が自ら道を選んでそれぞれの世界一になっていける環境」を教育の中心に置こうとしている。そういう教育の現場に居合わせている。そしてそういった自由な環境で育っていく子ども達が進む道は、次の世代の幸せへと繋がり、やがて人類全体が幸せになっていくだろう。そう思うと僕はとても幸せな気持ちになっていく。そしてそれが僕にとっての幸せなのかなと思う。
by rev-umachan | 2014-01-31 14:56 | アルジャーノン プロジェクト
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