弟殺害容疑で男逮捕 - 高瀬舟
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「殺してと頼まれた」弟殺害容疑で男逮捕

(4月1日10時56分配信 産経新聞)

 同居していた弟を殺害したとして、警視庁亀有署は1日、殺人の疑いで東京都葛飾区東金町、建築作業員、関信保容疑者(61)を逮捕した。同署によると関容疑者は犯行後、自宅近くの交番に「弟を殺した」と自首した。

 同署の調べによると、関容疑者は3月31日午後11時25分ごろ、自宅アパートで弟の無職、敏和さん(46)の首をタオルで絞めて、殺害した疑いがもたれている。

 同署によると、関容疑者は敏和さんと2人暮らし。「弟は統合失調症で1月から仕事をしていなかった。治療に高いお金がかかるため、今後の話をしているうちに『自分では死ねないから殺してくれ』と頼まれた」と供述しているという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090401-00000520-san-soci
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このニュースを読んで思い出したのは、森鴎外著の高瀬舟だ。
ハワイの大学に行っていた時、日本語文学のクラスを取った。その時、教材として英訳された高瀬舟を読まされた。英語で読んで日本語で感想を書くという日本語訳の勉強だった。その時の原文と英語訳の両方を読み、どちらもとても綺麗な文章だったのを覚えている。
兄弟殺しという暗いテーマを描きながら、川の流れや美しい自然を描く事でこの世での命のはかなさ、生きる辛さなどを描き、そして人の命を自然の摂理の一部だと、詩のように描く視点は流石です。

結局の処、兄弟間の事は本人しか解らない。殺人を肯定する訳ではないが、報道される事はほんの一部であって、どういう経緯があったのかは推測するしかなく、一概にこのような殺人を犯した人を責める事は出来ないのだと思う。

しかし高瀬舟のテーマに使われた事件があった時代は、経済的にひどい時期だと思っていた。同じような事件が発生するというのは、今もそのひどい時期の再来なのかと実感させられる。


高瀬舟
http://www.aozora.gr.jp/cards/000129/files/691_15352.html
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by rev-umachan | 2009-04-02 02:47 | 日常の情報 | Trackback | Comments(0)
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