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「猫が嫌い」と言っていた友人がいた。
「何故だか理由は解らないの。でも、猫が嫌い。猫を見るのも、猫の写真も見るのが嫌」と言っていた。
雑誌に猫の写真が載せてあるのを見ると、彼女は写真の上に紙を張って見えないようにしていた。それはまるで、記憶の深い処にある恐怖に蓋をしているようにも見えた。

そんな彼女に、「何故、猫が嫌いなのか理由が知りたい」とセッションを依頼された。
セッションでは、彼女のオーラを見ていき、そしてチャクラを調整していった。
そして、彼女の過去世を見た時、大きな黒豹が見えてきた。
場所は東南アジアで、時代背景は数百年前の出来事、彼女はジャングルに近い小さな農村にいた。その過去世で、彼女は小さな女の子だった。夕闇せまる暗闇の中。彼女は黒豹に襲われて死んでしまった。

その事を彼女に伝えると、彼女は「そう。猫が怖いという訳じゃなくて、猫科の動物が嫌いだったのよ」と言った。
「どうですか。この時の感情を消して、新しく生まれ変わろうという気持ちはありませんか?」と、僕は尋ねた。
「殺されて死んでしまったという事実は消える事はありません。でもあなたが望むなら、その時のあなたの感情、恐怖を消す事は出来ますよ。その時の恐怖が消えれば、あなたの猫嫌いも良くなるかもしれません」
「そんな事が出来るんですか」
「もしあなたがそれを望むならば、出来ますよ」僕がそう言うと、彼女は意を決して私に告げた。
「やります。私の猫嫌いを治したい」

そして僕は彼女の過去世を、もう一度見つめだした。そして黒豹に襲われて死んでしまった、その時の彼女に話しかけた。
「あなたの今の感情。黒豹に襲われて怖いという感情を消させてもらうよ。この問題は未来のあなたに関する大きな問題に発展してしまうからね」
そう言って僕は彼女の恐怖という感情を消していった。

「どうですか。猫に対して何か感情が変わりましたか?」
「うん。猫に殺されてしまった私。可愛そうな私がいたんだな。って感情はあるけど。もう、猫に対する恐怖はないです。猫嫌いが治ったわけじゃないけど、もう猫を見るのは平気みたいです」と彼女は言った。

目の前に座っているおだやかな表情をしている彼女を見ると、もう何かに脅えるような表情はなかった。
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by rev-umachan | 2010-07-26 10:35 | 個人セッション(ストーリー) | Trackback | Comments(0)
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