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魂の深淵
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ある時、知り合いの女性が目の前で倒れた事があった。
その時の彼女は、魂と身体中の力が一気に抜けて崩れ落ちるような倒れ方をした。後には肉体という抜け殻が床の上に残っているという感じだった。

あの時、彼女の魂は何処へ行ったのだろう。息はしていても「魂が身体の中に無い」というのはそこにいた皆の目にも明らかだった。

「何故、ここで僕の目の前でこんな事が起きるのだろう?」と自分に聞いてみるが、何も答えは聞こえてこない。

そして答えを待つことが出来ない僕の手は彼女の額を触っていた。
僕の手はゆっくりと確実に身体のポイントを触っていく。

しばらくすると魂が戻ってきたようで目に生気が出てきた。それと同時に彼女の腕が痙攣を初めた。

脳の中の神経のコントロールに乱れがあるようだった。
僕は痙攣している腕を触って神経の動きに同調していく。徐々に腕のコントロールが出来てきて痙攣が治まっていく。

そして身体の感覚と動力機能を確かめながら、ゆっっくりと脳から身体の各部の神経に気を流して確かめていく。

しばらくして落ち着いていてから、彼女は身体から抜けていた時の事を話してくれた。
「大変な事になってしまった。身体から抜けてしまった。早く戻らなくちゃ。でもどうやって戻れば。。」
そう話してくれた彼女は自分が倒れている姿を上から見ていたと言う。
「何があっても冷静沈着。客観的に対処していた」と僕の事を見ていたそうだ。



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by rev-umachan | 2013-06-25 12:17 | 魂の深淵
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