人気ブログランキング | 話題のタグを見る
Hana
Hana_f0171365_22542812.jpg

HANAというのはハワイ語で雲の降りる処という意味で、マウイ島の地の果てにある小さな街だ。街と言っても小さな学校とガソリンスタンドがポツンとある寂しい感じがする処だ。

そのHANAには、世界の泊まってみたいホテルランキングに常に上位にランクされるHANAホテルがある。
その田舎で何も無い場所にあるホテルには、さらにテレビもラジオも無い。

何も無いホテルなのだが、従業員の教育は素晴らしいそうで、一度宿泊したらリピーターになって何度も泊まりたくなるそうだ。

そしてそのHANAは、カメハメハ大王の出生した神聖な場所としても知られている。

カメハメハ大王はハレー彗星が地球を訪れた年に生まれた。

その時のハワイ島を治めていた王様には祈祷師がいて、「ハレー彗星が訪れる年に生まれる子どもがやがてハワイを治める大王になるだろう」と予言した。その事がきっかけで、王様はその年に生まれた子どもを皆殺しにしてしまう。

子どもが殺されるのを恐れたカメハメハ大王の母親は、夜中に船を漕ぎ、となり島のマウイ島に間一髪のところで逃げのびて、故郷のHANAでカメハメハ大王を産んで育てた。

そんな神聖な場所だから、誰も気がつかない処にヘイヤウもちゃんとあって、立ち止まって瞑想をして祈りを捧げた。


そこに持っているのは何だい?
これはインディアンフルートだよ。
おおそうか。だったらちょっと吹いてみないか。ちょっと聴いてみたいな。
近頃は、ここに祈りを捧げに来る人間はとんと少なくなった。
祈りを聴いてみたいな。

それならばと、僕はインディアンフルートを吹いて祈りを捧げた。
石のサークルの場が途端に優しくなって、暖かくなった。

ありがとう、と喜んでいるようだった。
ヘイヤウは祈りが伝わる場所だ。心が温かくなって、祖先の気持ちが伝わってくる。

-----
by rev-umachan | 2014-12-07 22:53 | 日常の情報
<< 流産などの悲しい経験を通して ハワイ島のヘイヤウ >>